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    RT @inose_mikado: 野心家たちにとって、テレビはいびつで大きな卵であった。ヒトラーはテレビを使って増幅された自己像を国民の前に投影させようとした。だが、ヒトラーは二つの点で不運だった。卵はまだ孵化する時期ではなかったし、早産させててみたものの飼育のノウハウが完成…2018-12-11 15:21:42 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: ギルバートは「どこにもない国」として日本を舞台にすることを思いついた。その筋書きは、日本人には荒唐無稽でしかない。しかし百年前の英国に日本イメージがどのように浸透しはじめていたのかという目安を『ミカド』から抽出し、分析することは十分に可能なの…2018-11-27 23:34:37 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 日米開戦へと潮鳴りのように響きを立てていた時代。いかにもいかめしい総力戦研究所という名の機関は、何だったのか。三十歳代の”学生”らは、いったいどういういきさつから模擬内閣の閣僚を演じることになったのか。【昭和16年夏の敗戦】2018-11-15 13:50:27 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 僕は彼らのキレギレの記憶の断片を集め、あの夏の”事件”を再現することにした。窪田翁が総理大臣を演じた当時、三十六歳だった。僕もいま三十六歳である。日米開戦を四ヶ月後に控えた局面で、もし、自分だったら、どういう見通しをもちえただろうか。【昭和1…2018-11-12 20:40:26 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 復興中の日本は、あらゆるところで資金がショートしていた。政府の公共事業も、産業界のどの分野でも、のどから手が出るほど海外からのドル借款に飢えていた。電電公社もそのひとつで、こうした資金で国内通信網を再構築してようともくろんでいた。【欲望のメデ…2018-11-07 18:21:14 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 東北帝大の八木秀次博士が大正十四年に発明した超短波用の指向性アンテナが、敵国で生かされていたのだ。【欲望のメディア】2018-11-02 14:44:26 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 労働は苦痛を伴う激しい競争のなかで繰り広げられます。かつては労働自体が苦痛でした。いまは競争が苦痛となっているのです。とくに日本のような平等社会は、個性的であることがむずかしい。そのためにアイデンティティの危機すら招いています。【ミカドの肖像】2018-11-02 00:46:29 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: MIKADOという名のフレンチロック・デュオ、丸の内のオフィスの頂点を削りとられた高層ビル、宮廷ホームとスジ屋たち。僕たちが捜しているミカドは”視えない肖像”として、日常生活に溶解し拡散している。さらにに欲望のメカニズムに転化しているのである…2018-10-29 15:21:14 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 外部から招いた講師陣が多彩な広がりをみせていくのも飯村所長の”なせる技”ということになろうか。戦後ラオスの森林に消えてしまう辻政信、ゾルゲ事件で処罰されることになる近衛ブレーンの尾崎秀実……【昭和16年夏の敗戦】2018-10-26 16:25:23 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 人間の欲望は限りない。遠方の音を聞きたいとする欲求も、見知らぬ土地の出来事を眼前に見たいとする欲求も願望としては等しい。技術者は目的があれば、それを実現すべく努力する。高柳が凡庸でなかったのは、目的つまり夢をもっていたからである。【欲望のメデ…2018-10-26 16:24:56 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 私鉄の誕生により、都心への人の流れは、通勤という日常性に収斂され、郊外への小旅行はレジャーランドにおける祝祭空間への移行を意味した。「大衆」の祝祭空間への渇望は、銀座に代表される高級消費空間と郊外のレジャーランドの彼方に無限に広がる気配を見せ…2018-10-23 04:08:55 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 朝日エセ紳士、毎日マユ唾、読売ヨタモン、と言われる。読売に関する揶揄の一斑は、正力の個性にも起因しているだろう。堤も五島も正力もそれぞれ最高学府を出ているが、知性よりも動物的な嗅覚を羅針盤として生きてきた。青白きインテリでもなく、ジェントルマ…2018-10-22 00:33:48 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 僕たちは、人生は多数の偶然に満ちている、と考えるときがある。たまたまキャンセルした飛行機が事故に遭遇するような劇的な体験はしなくとも、もしもあのとき、あの場所で、あの人に会わなかったら……、などということは思い出すときりがない。【欲望のメディ…2018-10-15 17:26:17 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 小林の再建案は、分譲地と都心を結ぶアクセスの確保であった。それが保証されさえすれば、所有している四十五万坪に及ぶ広大な土地が売れる。しかも住宅を購入した客は、また鉄道の客ともなり恒常的に運賃を支払う。そのサイクルを繰り返すことが肝心なのだ。【…2018-10-11 23:39:07 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: (『メトロポリス』の)贋マリアが群衆を煽動するイメージは、「大衆」の存在感を鮮明にする。……群衆はスペクタクルとして視覚化される。ヒトラーが脳裡に描いたファシズムが、こうした視覚イメージを現実化したものであるならば、なるほど、この映画に関心を…2018-10-11 20:48:38 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 力道山が日本生まれでなかったように、ヒトラーはオーストリアの片田舎出身でドイツ人ではなかった。その点奇妙に似通っているが、僕はもう少し別の部分に注目する。二人に共通しているのは、きわめてテレビ的性格をもったヒーローだったというところだろう。【…2018-10-11 20:47:33 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: GHQが林野庁に独立採算制を導入させたのは、林野行政が不明朗で天皇を利用する勢力の権力的・財政的な基盤となっていたこと、アメリカの連邦政府においても特別会計となっていたこと、などからであった。問題はその後にある。【新篇日本国の研究】2018-10-10 23:57:13 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 視えない相手をどうとらえるか。二つの方向があるだろう。ひとつは眼の代わりになるテレビカメラ、もうひとつは電波。日本とドイツは撮像の方向に向かい、アメリカとイギリスはレーダーに向かった。【欲望のメディア】2018-10-07 04:39:19 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 敗戦は、確かに時代の節目だったが、それを強調するあまり、大正六年以降、現在まで連続した曲線のなかでうねっていた事実も、見落とすべきではない。天皇という貴族の頂点に立つ者と、大衆の欲望を直截に代表する堤康次郎の軌跡をなぞってゆくと戦前から戦後に…2018-10-07 04:38:44 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 人間の欲望は限りない。遠方の音を聞きたいとする欲求も、見知らぬ土地の出来事を眼前に見たいとする欲求も願望としては等しい。技術者は目的があれば、それを実現すべく努力する。高柳が凡庸でなかったのは、目的つまり夢をもっていたからである。【欲望のメデ…2018-10-03 19:37:17 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 時代の節目は、予定調和としてではなく、天皇崩御という個人の肉体の消滅とその鎮魂の儀式によって。忽然と訪れ、洪水のように過去を洗い流しながらよりいっそう過去を心に刻ませる。【ミカドの肖像】2018-10-02 23:51:07 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 「御大喪」と「御大典」に加えて、新しい元号の制定、恩赦、それらが重なり合いながら、国家的祭儀という同一平面で人びとは、悲しみはなくとも悲嘆を装い、喜ばしいことはなくとも狂喜し、地殻変動のように、溜め込まれたエネルギーを蕩尽しつくすのである。【…2018-10-02 23:51:00 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 当時のベストセラー、吉川英次の「太閤記」「宮本武蔵」を全員に与え、総力戦的見地からみた主人公の分析というテーマを一ヶ月の期間を与えて宿題と課したりもした。……その後、飯村所長は「太閤記」「宮本武蔵」についての研究生の感想文を、わざわざ吉川英次…2018-09-28 12:55:12 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 両者の相違は明らかだが、”ピストル”堤、”強盗”慶太と呼ばるほどにエキセントリックで、急発進・急ブレーキ・急旋回の交通業者らしからぬ性格の持ち主という点は奇妙なほどに似通っていた。【土地の神話】2018-09-26 18:02:02 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 一八八五年に大ヒットした『ミカド』はやがて、作者の意図を超えて独り歩きし始める。ミカドという記号は、黄色人種が西欧社会にもたらす恐怖の代名詞へと転化していくのである。【ミカドの肖像】2018-09-26 17:51:37 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 明治維新では”一君万民”という思想が担がれた。封建社会のヒエラルキーとはちがい、一人の君主に対して人民は平等、というタテマエである。「大衆」の素はそういう歴史的契機のなかに準備され、大正年間に花開いた。とすれば、「大衆」は、近代天皇制が生み出…2018-09-24 16:55:37 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: ホテルの歴史を調べてみると、西欧でも、旧い貴族の建物が「大衆」に開放され、ひとつのレジャー空間として活性化していくプロセスがありますね。日常性とは別の格式を、短い期間だけお金で買うことができるのです。【ミカドの肖像】2018-09-24 16:52:25 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 祭事や歌詠みに明け暮れていた一族とその藩屏たちは、錦の御旗として、政治的マキャベリズムの渦に巻き込まれた。”一君万民”という祝福の衣を身に纏わされたとしても、エデンの園を追われたことには変わりない。彼の地を離れることによって、天皇は国家という…2018-09-23 20:38:48 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 真相はどうなっているのだろうか、なぜいけないのか、と突き詰めることなくハンタイ、ハンタイと叫ぶのはイデオロギー的なハンタイ屋で、当局にとっては痛くも痒くもない。【新篇日本国の研究】2018-09-22 19:19:24 by 猪瀬直樹/inosenaoki
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    RT @inose_mikado: 枯れるとわかっているのに、なぜ杉を植えたのか。造林計画には地元側も参加している。気候風土をよく心得ているはずの地元が協力したのは林業振興の補助金が下りるからだ。一種の精神的頽廃を仕掛けたのは補助金という魔物である。【新篇日本国の研究】2018-09-22 02:37:43 by 猪瀬直樹/inosenaoki